どうも、バッカスのオッサンです。
前回の記事で「他人の評価は気にする必要がない」ということを少し書いたのですが、そこをもうちょっと掘り下げたくなったので、そうします。
他人からの評価そのものが的を射てるかどうか⋯や、正しいか正しくないか⋯は、とりあえず横においておいて、まず私が申し上げたいのは「他人のことにとやかく口出ししてくる奴の人間性を信用できない」ということであります。
まず皆さんの周りにおいて、「この人のことは手放しで尊敬できる」と言い切れる人がいるでしょうか?
もしそういう存在が近くに居て、その人の言うことを何の疑いもなく受け入れられるのならば、その人の話を聞くとよいでしょう。
ただ、それが宗教がらみの場合、もしくはネズミ講的な怪しげ商売話だったときは、これはあなたに疑う心がなくて騙されているだけなので気を付けてください。
私、オッサンになるまで生きてきて、全くもって何の疑いもなく信用できる人には出会ったことがありません。
もちろん、周りに嫌な人しか居ないわけでもないですし、そもそも周りに人が居ないわけでもありません。
好きな人はいますし、尊敬できる人も周りにはいるのですが、100%の信頼は寄せていません。
こういうと私が疑り深い猜疑心の塊のような人間だと感じるかも知れませんが、私の感覚で言うと、ある程度信じていて、そしてある程度は間違うこともあることについて信じている、という感じです。
何を言ってるのかわからない方、大丈夫です。
何を言ってるのかわからなそうに書いたので、その感想、正解です。
私は好きな人を「人として好き」なので、「人って間違うこともある」という前提の元、「間違うこともあるけど好きですよ」ということなのです。
だから、その人の言ってることを100%は信じません。
間違ってることもあるからです。
でも、そういうことって誰にでもあるから気にしませんよ、ということなんです。
そういう前提で人を見ているので、私が好きなこと⋯音楽や楽器について、意見が食い違ったとしても気にしません。
ただ貴重なご意見なので、参考にはします。
覚えておいて、いつか本当にその言葉通りだと感じることもあるかも知れませんし、ずっと違うなと思ったままかも知れません。
100%正しいことを言える人間など居ないので、そもそもあんまり気にする必要がない⋯というのが、「他人の評価は気にする必要がない」ことの理由の一つです。
もう一つは、誰かが好きでやってることに、その人以上の思い入れもないのに否定してくる奴って、そもそも気持ち悪くないですか?ということです。
私が楽器を練習していることについて、それの良いところも考えないで、頭ごなしに「そんなことやっても意味ないじゃん」などと言われたとしたら、そいつ気持ち悪くないですか?
そもそも、「意味がない」と思っていることをそいつが深く考えているはずがないので、余計に腹が立ってきます。
こっちは、そんなことも言われるだろうな⋯でも自分をすごく楽しい気分にしてくれてさ⋯すごく機嫌良く居られるしさ⋯指先を使うからボケ防止にもなるしさ⋯とか、色んなことを考えているのに。
あー、架空の「そいつ」にだんだんムカついてきました。
リアルな私の生活の中で周りにそういう人はいませんが、今ふと思い出したのですが、そういえば高校生の時に「ギターを始めようと思う」とある友人に話したところ、「やめといたほうが良いよ、すごく難しいらしいから、きっと挫折するよ」と言われたことがあります。
いまオッサンになった私からすれば、高校生なんて何を始めても何らかの形に出来るような年齢です。
そんな年齢の時から、ネガティブな発想の奴はいるんだなぁと懐かしく思い出しました。
特に最近は、楽器だけではなく色んなことの練習方法や考え方などがYoutubeを中心に情報発信、共有されており、ものの一年や二年でとてもそんな浅いキャリアとは思えないような演奏をする若い人たちがいます。
やりたいと思ったことは、やるべきですよ。
やりたいことをやって、例えば挫折したとしたら、一体何を失うというのでしょうか。
そもそも、挫折とはなんでしょうか。
大好きなことで一握りの才能を持つ存在になろうと思えば難しいかも知れませんが、そうではなく、「大好きなことをやる」ということがやりたいことをやるということではないでしょうか。
私は思うのですが、やりたいことでプロになっている人って、別にプロの生活をやりたいわけではないんだと思うんです。
やりたいことを続ける一番いい方法が、そのやりたいことで稼ぐことだとすれば、プロになるというのはあくまで手段であって、それが目標ではないのではと。
そういう意味で、「仕事になると好きだけではやっていけない」ということもよくわかります。
楽器演奏のプロなら、自分が弾きたいことだけを弾けるわけじゃないでしょうし。
バスケのプロなら、自分がやりたいプレーを抑えてでも、チームの勝利に貢献しなくてはいけないでしょうし。
ただ、演奏すること自体が、プレーすること自体がすごく好きならば、プロになることって稼ぐことも出来てとても効率がいい在り方ですよね。
そんなことを言ってしまうとロマン的には薄れてしまうかも知れませんが。
バンドをやりたい人は、バンドでプロになるのが一番いいわけですよ。
でもそこに「有名になりたい」「金持ちになりたい」「チヤホヤされたい」などの似て非なる欲望が、友達のフリして着いて来るんですよね。
こういうものを別で考えられたら人生は上手くいくんだろうなと、時々考えることがあり、事の大小に差はあれど、同じようなことは誰の身にも降りかかる可能性はあるよなと思っています。
まさに初心忘れるべからず、みたいなことなんですが、人生ってわかりやすい落とし穴に簡単に落ちるもんですから、日々常々お気をつけてどうぞ。